WB金融経済研究所


WB金融経済研究所 <活動報告015> PDF版(232KB)

令和5年12月20日

令和5年末の思い - メモ


1. 2つの戦争のこと
(イ) ロシアのウクライナ侵攻
 どう見てもロシアを正当化はできないと思われる。ウクライナは確かに東はロシア色、西はヨーロッパ色の濃い地域と2分されるが、東もロシアの父祖の地であり、尊重こそすれ爆撃など論外である。筆者も国会に在籍当時、日宇友好議連の会長の立場にあり、クリミア侵攻時、当時の相方から、世界はウクライナ国民がクリミアにいかに血税を注いだか理解していないと嘆かれたことがあった。
彼此考えれば、ロシア・ウクライナともより専門的見地から紛争の解決法は見付かるはずであろうというのが私見である。
(ロ) イスラエル・ガザ紛争
 本件については、寒中見舞いに拙文を記載しておいたので、まずそれをここに再掲しておきたい。
「あるイスラエルの識者が『イスラエルはパレスティナから譲り受けた土地に対して金銭の補償を行い、僅かでも正義の回復を図るべきだ』と発言していたのを報道で知った。この地域には許多の賢者が難問を知恵で解決してきた長い歴史のあることを思い出したのだが、如何。」
 筆者は元駐日イスラエル大使ラモス・ガノール氏が、離任後、1999年に突然亡くなった時、イスラエル側からの提案に応じて、イスラエルの学生のための日本留学奨励基金「ガノール基金」の発起人を務めたという縁を持つ者である。生前、ガノール氏などは、イスラエル・パレスティナの和平合意をまとめたラビン首相(労働党出身)を親しい友人として誇りに思うと熱心に話してくれたものであった。

2. 政治資金スキャンダル
 元議員として、こんなことが起こってまったく残念だという思いである。
 しかし、落ち着いて考えると、問題の要は報告書への記載か、不記載かということである。不記載なら、報告を修正すれば済む問題であろう。
 だからなぜ一斉に不記載が起きたのか、その背景、理由と責任の所在を明らかにすべきだと思うが、如何。
(了)


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